中国工商銀行、農業銀行、中国銀行、建設銀行、交通銀行の中国五大商業銀行は25日、北京で合同調印式を開き、様々な口座管理強化措置を発表した。五大国有銀行は中国の個人顧客を最も多くカバーしており、新たな措置の合同発表は稀だ。中国新聞網が伝えた。
発表によると、当該銀行のスマートフォンアプリを利用しての人民元の国内口座間振替と、インターネット・バンキングでの口座間振替にかかる手数料が本日から無料となる。また、これら五大銀行は銀行間の開放的協力を進め、システムの調整後、顧客口座情報セキュリティ協力を図り、他の希望する商業銀行機関とも協力して顧客の銀行間取引サービス業務で協力を展開する。
中国人民銀行(中央銀行)は昨年12月25日に『個人銀行口座サービスの改善・口座管理の強化に関する通知』を通達し、商業銀行に対して口座の実名制と個人銀行決算口座サービスの改善、預金者の個人銀行口座の開設と使用の便利化に向け新たな規範を示していた。今回の発表は中国大手国有商業銀行の金融包摂促進、預金者の利益保護、銀行サービスの向上に向けた具体的な措置となった。(編集IM)
「人民網日本語版」2016年2月28日