「第6回中国家電製品ネット通販フォーラム」が25日開かれ、「2015年の中国家電ネット通販分析リポート」が発表された。リポートによると、15年の中国B2C(企業と一般消費者間の電子商取引、モバイル端末含む)家電市場規模は前年比49%増の3007億元と過去最高を再び更新、ネット通販が家電市場の強力な牽引役となっている現状をうかがわせた。今年のB2C家電市場も急成長が見込まれ、伸び率は35%に達する見通しだとしている。
一方、昨年の実店舗の家電小売市場は、販売不振により小幅な伸びにとどまった。実店舗のオフライン市場では販売台数、売上高とも減少がみられたが、ネット通販のオンライン市場は逆に急成長しており、家電小売市場全体を牽引し、プラス成長を果たすエンジンとなっている。ただ、15年の家電ネット通販市場の伸び率は前年を下回っており、伸び率自体は緩やかになってきているという。統計によると、「京東商城」(JD.com)の昨年のシェアは6割に上り、「天猫」(T-mall)、「蘇寧易購」、「国美在線」がこの後を追うという一強体制となっており、強者がますます栄える現状が浮き彫りとなった。
なお、昨年の熾烈な市場競争を経て、EC各社はこれまでの単なる安売りによる顧客獲得から、よりきめ細やかなサービスを売りとする段階に入ったようだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月29日