王毅部長
第12期全国人民代表大会第4回会議プレスセンターは8日、メディアセンターの多機能ホールで記者会見を開き、外交部の王毅・部長が「中国の外交政策と対外関係」について国内外の記者の質問に答えた。
【シンガポール聯合早報記者】中国の指導者はここ2年、中東、アフリカ、中南米など多くの地域を訪問し、多額な援助を提供した。また、中国が主導してアジア投資銀行を創設したほか、大型インフラの輸出も加速している。一部では、中国の目的は国際秩序を根本から改め、自身の影響力を強めて米国に対抗することだと言われている。これについて中国はどう反論のか。
【王毅部長】中国が一層活発な外交活動を展開し、国際的な影響力も増しつつある。特に昨年、国際体系において中国の地位が大きく向上した。例えば、中国の国際通貨基金(IMF)出資比率と議決権が3位に上昇し、人民元が特別引出権(SDR)構成通貨に採用された。また、中国が欧州復興開発銀行(EBRD)の加盟国に加わり、国連への貢献度も総合評価で2位に浮上している。なぜここでこういう話をするかというと、ご質問に答えるためだ。こうした事実から、中国が国際社会のルールを覆す意図がないのは明確で、既存の国際秩序や体系の枠内で一層の役割を果たそうと努力している。当然ながら、国力の増強にともない、我々も合理的な発展の余地を求め、実力に見合った発言権を獲得しなければならない。これは極当たり前のことだ。