今後の見通しについて機関投資家は、買い方、売り方ともに楽観的な見方を示している。工銀瑞信基金は、A株には年間を通じて構造的な投資チャンスが多くある上、長期の見通しも悲観的ではないと分析。まず、中国経済が新常態(ニューノーマル)に入るなか、経済が高速から中高速成長に移り、国内の無リスク金利がさらに下がる流れができた。次に、政府による供給側構造改革などの措置が進めば、市場のリスク選好が進む。また、現在の中国経済が構造転換の「痛み」を受け、経済の減速圧力が十分に和らぐことはないが、国内の優秀なインターネット企業に中国経済の将来的な高度化の姿を見ることができ、中国経済は最終的に中所得国の罠を順調に越える見通しだ。
工銀瑞信は、今年は引き続き経済改革・転換が進み、景気に下支えされる投資商品もあると指摘。また、国内の収益率が低下するマクロ環境のなか、高配当の大型優良株に注目したいとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月10日