中国のクロスボーダー電子商取引の前途は限りなく広がっている。モバイルインターネット、クラウドコンピューティング、ビッグデータなどのインターネット技術の急速な発展と普及は、中国人の生活様式を大きく変えた。クロスボーダー電子商取引は、中国の「インターネット+」戦略のもと、新型商業モデルとして発展。純来型の貿易モデルに存在した国内外の輸入業者、卸売業者、代理販売業者、小売業者による独占を崩し、生産企業と個人卸売・小売業者、最終消費者を直接つなげ、商品の流通コストを引き下げた。中国商務部によると、2016年の中国のクロスボーダー電子商取引業者による輸出入額は6兆5000億元に上り、向こう数年で中国全体の輸出入額に占める割合は20%に上昇し、年間成長率は30%を超える見通しだ。
中国のクロスボーダー電子商取引の発展は、一定の産業クラスター効果と取引規模をもたらした。業界アナリストは、クロスボーダー電子商取引の発展を支えることが、「インターネット+対外貿易」による「優進優出」(良質な輸出入)の実現につながり、中国の国内消費と輸出を拡大すると分析。「白書」の発表は、海外で商業システムを構築する中国企業と個人が恩恵を受ける期待を高め、中国のクロスボーダー電子商取引の発展を促進する見込みで、中英の金融、経済、貿易などをめぐる提携が得るものは大きいとの見方を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月28日