中国国家体育総局は5日、国内のスポーツ産業の発展に関する2020年までの五カ年計画、『体育発展「十三五(2016-2020年)」計画』を発表した。20年までにスポーツ産業の市場規模を3兆元以上に成長させるとしており、向こう5年間に本格的な展開期を迎えると見通しとなった。
同計画によると、14年時点でのスポーツ産業の市場規模は1兆3500億元だった。前の五カ年計画(第12次五カ年計画、2011-15年)期間に市場規模が徐々に拡大、スポーツ関連の消費が大幅に伸び、スポーツと文化、観光、医療、インターネットのなど分野との融合が徐々に深まったが、一方で、スポーツ産業は全体規模が小さく、産業構造も整備が進んでいないうえ、スポーツサービス業の比重が低く、種類も少ないという問題点を抱えていると指摘する。
「十三五」計画期間におけるスポーツ産業の発展目標については、同期間の経済成長率を上回る成長率を確保するほか、国内総生産に占める割合を1%に、スポーツサービス業の生産額が占める割合を30%以上にする方針だとしている。
国内のスポーツ産業構造の整備が進んでいない現状については、スポーツサービス業、スポーツ用品製造業、関連産業の構造の高度化を一段と促すとの方針を示した。「十三五」期間中に、産業規模が比較的大きく集積効果の明らかな国家スポーツ産業モデル基地を全国に50カ所設けるほか、知名度が高く国際的な影響力のある国家スポーツ産業モデル機関を100カ所、独自色の豊かな市場競争力の高い国家スポーツ産業モデルプロジェクトを100件立ち上げるとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月6日