中国が進める経済改革の中でも、「金融業の双方向の開放拡大」と「外資の参入規制の緩和」といった一連の開放政策に海外投資家の関心が集まっている。
資産管理会社のインベステック・アセット・マネジメント(Investec Asset Management)は、ロンドンにある同業他社とは異なり、資金の60%を先進国から調達し、うち50%を新興市場国家に集中的に投資している。
同社のヘンドリク・デュ・トワ(Hendrik du Toit)CEOは、中国など新興国の経済発展の恩恵を受けて企業業績を伸ばしてきたと指摘。過去25年間に新興国の資本市場のインフラは急速な発展を遂げたが、中でも中国の金融市場は巨額の時価総額規模を有するまでに発展を遂げ、金融業の急速な成長が国内資本市場の価格形成メカニズムの確立と整備を促進し、生産要素の移動と発展を牽引してきたと述べた。
インベステックは、中国の銀行間債券市場への直接投資を最初に認められた機関投資家のうちの1社であり、中国の金融市場の開放がもたらした恩恵に直接与ってきた受益者といえる。