ストラテジストのマイケル・パウエル氏は、先ごろ中国がQFII(適格海外機関投資家)の投資枠を再度拡大したことについて、中国政府が海外投資家による中国株式市場と債券市場への参入ルートの開放を徐々に進めていることがみてとれると指摘。欧州の機関投資家は中国政府がこうした開放的な姿勢や施策を早急に進めていることに対し、高く評価するとともに先行きに楽観的な見通しを示していると述べた。
デュ・トワCEOは、QFII(適格海外機関投資家)とRQFII(人民元適格海外機関投資家)の投資枠の拡大に伴い、将来的に上海とロンドン株式市場の相互取引制度「滬倫通」や深センと香港株式市場の相互取引制度「深港通」が導入されれば、中国と欧州間の金融分野での協力関係はより緊密になるとして期待感を示した。
同社は、中国経済に対して長期的には楽観的な見方を持ち、市場開放に対しても期待感を持っているが、今後、一段と開放が進んだ場合に、巨大な中国市場に如何に対応していくかを考えることが経営戦略の核心の1つになるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月11日