中国人が減ったことは、昨年10月よりシェンゲン圏へのビザの発行に際し、生体認証情報を登録するシステムが導入されたことと関係がある。申請者は自らビザ申請センターを訪れ、本人の生体認証データを提供しなければならない。今年初め、オーストリアやベルギー、ギリシャは中国に15カ所のビザ申請センターを設置していたのに対し、スイスはわずか3カ所しかなかった。ビザ問題の解決に向け、スイスは新たに3カ所のビザ申請センターをオープンさせ、さらに9カ所の追加を申請中だ。
このほか、パリのテロ事件や中国経済の減速なども中国人の海外旅行意欲を削いでいる。スイス観光局は、今年同国に宿泊する中国人観光客の増加率はわずか5~7%にとどまると予測する。ちなみに、昨年の増加率は約33%だった。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年5月11日