中国の国家発展改革委員会(発改委)と交通運輸部はこのほど共同で、「交通インフラ重大プロジェクト建設3年行動計画」(行動計画)を発表した。2016-2018年の3年間で、鉄道、道路、河川、空港、都市軌道交通に関するプロジェクト303件を重点的に推進する。投資総額は約4兆7000億元に上る見込み。高速交通網、基幹交通網、都市間交通網の整備を中心に、◇国内外の交通インフラの相互接続、◇広域をカバーする地域交通拠点の中核機能の強化、◇一体的でスピーディーな総合交通ネットワークの構築、――などを推進し、総合力での優位性とネットワーク効果の発揮を狙う。
「行動計画」は、事前準備を急ぐとともに、財源確保、計画の連動性強化、実施案の具体性向上に取り組み、質の高い高速交通網の構築、広範囲な基幹交通網の整備、効率の高い都市間交通の発展などを目指すとしている。
向こう3年で次の5つの方面について投資を拡大し、重点的に推進する。
(1)鉄道分野
中長期鉄道網計画の改編と鉄道の「十三五(第13次5カ年計画、2016-2020年)」発展計画の策定、国家高速鉄道網の整備、中西部鉄道の円滑な輸送力向上、都市群都市間鉄道の建設推進など。
(2)道路分野
「三大戦略」エリア内の高速道路を中心に、国家高速道路網の未建設区間の建設と混雑区間の拡張工事を実施、一般国道の質的向上と未開通区間の建設推進など。