申万宏源集団株式有限公司の李慧勇チーフマクロエコノミストは、「最近、人民銀は人民元の対米ドルレート基準値を連続で引き下げ調整した。だがこのたびの人民銀の出発点は過去2回の調整と明らかに異なり、5月以降はオフショアとオンショアの人民元レートの開きが相対的に落ち着いている。このほどFRBが利上げを見送ったこと、利上げの回数を4回から2回に減らしたこと、これに日本円とユーロの段階的な値上がりが加わり、ドルは小刻みに揺れ動きながら値下がりしている。ドルが5月中旬に値上がりした後でも、オンショアとオフショアで人民元レートの開きが相対的に小さくなり、30日には100bpを割り込み、人民元値下げ圧力が小さいことをうかがわせる。そこで、このたびの人民元レート基準値引き下げは、人民銀の主体的な誘導であり、値下げ圧力を秩序をもって発揮させる上でプラスになるものだといえる」と話す。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年5月31日
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