世界の大型二相ステンレス鋼ケミカルタンカー市場では、日韓の造船企業が大量の新規受注を引き受けている。近年は滬東中華造船をはじめとする中国企業が力を伸ばし、大型ケミカルタンカー分野で日韓企業と対等に渡り合う。「栄耀号」の建造は液化天然ガス(LNG)船並みに高度な技術が必要とされる。パイプ系統は2万本以上、材料はステンレス鋼、炭素鋼、銅、ニッケル、亜鉛、モリブデンなど数十種類に上り、造船業界の配管系に使われる材料が全て集められている。「栄耀号」は業界では「移動する配管系材料の博物館」とも言われる。滬東中華造船がこの「博物館」を建設したことで、建造能力は新たなステージに進んだことを意味する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年6月29日