英国が欧州連合(EU)から離脱することで英国経済が打撃を受けたとしても、「自業自得」というものだ。だが日本が被った非常に大きな影響は「とばっちり」というほかない。日本紙「日本経済新聞」の報道によると、24日に英国の脱EUのニュースが伝わると、円相場は一気に上昇して1ドル99円前後になり、2013年11月以来の高値を更新した。同じ日にTOPIX(東証株価指数)は約8%低下して1266ポイント下がり、約16年ぶり最大の下げ幅になった。28日にはTOPIXは0.09%上昇し、円相場は引き続き値下がりした。「環球時報」が伝えた。
中国黄金集団公司の万テツ(吉が横に2つ並んだ字)チーフエコノミストは28日、「この一連の変動の発生源は日本円だ。円はこれまでずっとリスク回避通貨とみられており、リスクを最大限回避することができ、市場の変動、突発的な事件、政治的要因の影響を受けにくかった」と述べた。
円は金利の低い通貨だ。経済危機が発生すると、日本以外の国の通貨は金利が下がる可能性があるが、円は長期低金利が続いていて、利下げの余地がほとんどないため、金利が下がる可能性が相対的に低い。低金利のため、円は世界で資金調達コストが最も低い通貨になった。円は自由に両替できる通貨で、海外投資家でも円を大量に買って、他国の通貨に両替することが容易だ。また日本は世界3位のエコノミーで、高い経済力が円の価値の安定に確かな基礎を提供している。日本の外貨準備は中国に次ぐ2位でもある。