王受文副部長は、5つの議題についてはすでに合意形成が進んでいるとし、会議の実効性を高めるために中国の構想と主張も示していると述べた。具体的には、【1】貿易大臣会合の定期開催に同意し、G20貿易投資ワーキング・グループを設立。そのうえで、G20の貿易と投資の枠組み構築を強化し、制度を確立する。【2】G20世界貿易の成長戦略策定について討議し、グローバル貿易の成長を促進する。【3】多国間貿易を支援し、G20での「貿易円滑化協議」の早期承認を推進、地域貿易協定の透明性を高める。【4】G20貿易大臣会合でクロスボーダー投資を検討事項に組み入れ、G20での対策決定を推進、グローバル投資を促進する。【5】包摂的で調和がとれた世界のバリューチェーンの整備を促し、世界経済の回復と成長に新たなチャンスと原動力をもたらす。――と、主張した。
王受文副部長は、貿易と投資は経済の成長エンジンだが、ここ2年の情勢は不透明だと指摘。G20は貿易・投資の両面で何らかの役割を果たし、世界の経済成長に寄与できるはずだとしている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年7月1日