中国人民銀行(中央銀行)は12日、世界銀行に中国インターバンク債券市場における特別引出権(SDR)建て再建の発行を認可したことを明らかにした。総額20億SDRを発行する予定で、人民元が決済通貨になる。世銀が中国でSDR債権を発行するのは、今回が初めてだ。
人民銀関連部門の責任者によると、「世銀がインターバンク市場でこうした債権を発行するのは、金融ツールとしてのSDRの市場化を推進しようとする有益な試みであり、SDRの利用拡大の一層の促進にプラスであり、ひいては国際金融システムの安定性と強靱さを強化することになる。SDR建ての債権によって単一通貨ツールの金利リスクと相場リスクを回避することができ、中国と世界の投資家の資産配置の多様化をもたらし、中国債権市場の取引商品の種類を増やし、債権市場の開放と発展を促進することにつながる」という。
第1期SDR建て債権はまもなく発行される。(編集KS)
「人民網日本語版」2016年8月13日