国家質量監督検験検疫総局が先ほど発表した「第12次五カ年計画輸入食品品質安全状況白書」によると、中国の第12次五カ年計画期間中(2015−20年)に、不合格食品が計1万2828ロット(6万8000トン)検出された。不合格の主因は、微生物汚染、品質不良、食品添加物の不合格、表示の不合格などだ。科技日報が伝えた。
中国の2015年の食品輸入額は1159億2000万ドル、輸出額は706億8000万ドル(1ドルは約100円)。「全世界に輸出、五大陸から輸入」が中国食品産業の現状となっているが、監督管理の結果を見ると、ほぼすべての種類の輸入食品に、中国食品安全国家基準に合致しないというケースが見られる。
中国検験検疫科学研究院首席専門家である陳穎研究員は「国産食品と比べ、輸入食品はサプライチェーンがより長く複雑になる。原材料の生産、製品への加工、輸出や倉庫保管などの各部分が国境を越えている。食品の生物種、品質の特徴、食物媒介病原菌の分布などには地域的な特徴がある。さらに国際的な貿易文化・宗教・政治といった要素があり、輸入食品の品質・安全保障に厳しい課題を突きつけている」と指摘した。