中国のベンチャーキャピタル(VC)産業はここ数年にわたる拡大で、科学技術イノベーション成果の事業化を促進する重要な資本力となり、規範化、監督管理、拡充が必要とされている。中国VC産業の持続的で健全な発展を促進する系統的・指向的な政策の発表により、中国のVC産業は「政策の春」を迎え、さらに高いレベルへと進む見通しだ。
中国国務院は9月20日、「創業投資(ベンチャーキャピタル)の持続的で健全な発展の促進に関する若干の意見」(以下、意見)を発表した。「意見」は、VCが中国経済・社会の発展において重要な意義と機能を持つと強調し、VCの発展につながる政策措置を打ち出した。これついて業界からは、「見える手」となる素晴らしい措置で、中国VCシステム構築史のマイルストーンになると評価する声が出ている。
「意見」は、産業から政府部門まで、業界組織から各種サービス機関までに至る立体的な政策・サービスシステムを構築し、VC企業経営の各段階をカバーするために、VCの持続的で健全な発展を促進する基本原則を初めて明確に打ち出した。具体的には実体サービス、専業運用、信用ベース、社会的責任によるVC機関の長期投資とバリュー投資を奨励し、VCの運用専業化と管理水準を高めていく。