国有企業改革をめぐり再びポジティブなシグナルが発せられた。「経済参考報」によると、中国国務院は26日、中国国有企業構造調整基金の設立を発表した。基金の規模は3500億元で、第1期は1310億元を募集する。今後は市場機能に基づく運営を目指し、調達資金は重点産業における国有企業の整理統合と分業再編の支援に充てる。現時点では、国内最大規模のプライベートエクイティ投資ファンドとなる見込み。
「供給側の構造改革に向けた業務、重点産業における国有企業の整理統合と分業再編の支援、国有企業のモデル転換と高度化・質的向上・強大化の促進が中国国有企業構造調整基金設立の主なねらいだ」と、国務院国有資産監督管理委員会(国資委)の肖亜慶主任は指摘した。
「新基金は股フェン有限公司の形態を採用し、市場機能による運営と分業管理を行う」。中国誠通集団総裁で、同基金の董事長を務める朱碧新氏は、「国家が設立した基金として、同基金は資金の80%を国有重点基幹企業の構造調整に投じる。一方では、市場機能による運営で、企業と株主の利益を守る」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年9月27日