中国長征ロケット有限公司が、北京で除幕式を開き、中国製ロケットの商業化運営の時代を正式に迎えた。同社の韓慶平総裁によると、新たに設立された同社はすでに衛星打ち上げ、軌道上交付・使用、衛星・商業運営一体化サービスの能力をつけている。将来的には「宇宙衛星ネットワーク、宇宙専用車、宇宙順風車、宇宙定期バス」などのさまざまな打ち上げサービス・計画を打ち出す。これらは宇宙経済の活性化を促す、新たな成長源になる。同社が設立後、宇宙旅行事業を手がけるという情報が昨日業界内で伝わったが、これは注目すべきことだ。
中国製ロケット、商業化の時代へ
中国キャリアロケット技術研究院の李洪院長は「同社の設立は、中国製ロケットの商業化の時代が正式に訪れたことを意味する」と話した。同社の前身は同研究院によって1998年に設立された、中国アジア太平洋移動通信衛星有限責任公司だ。同社は今後、新型商業ロケットシリーズ製品を重点的に開発する。衛星・ロケット接続口の標準化、ロケットの事前製造準備、ロット生産などの技術手段を用い、打ち上げコストを引き下げ契約履行期間を短縮する。打ち上げサービスの平均コストは30%以上減少し、契約履行期間は最大で8割近く短縮できる。
同社はこれに基づき、「宇宙衛星ネットワーク、宇宙専用車、宇宙順風車、宇宙定期バス」などのさまざまな打ち上げサービス・計画を打ち出す。宇宙衛星ネットワークは、星座ネットワーキングユーザーの需要に基づき、科学的・合理的なペイロードの積載・組み合わせを選択することで、ユーザーに最も経済的な打ち上げプランを提供する。宇宙順風車は、既存の長征ロケット打ち上げ任務の余剰輸送力を利用し、商業市場向けに高コストパフォーマンスのペイロード積載サービスを提供する。宇宙定期バスは、毎年一定の時期に、定点打ち上げサービスを原価で提供する。宇宙専用車は、ユーザーの需要に基づき100キロから1トンの専門的かつスムーズな打ち上げサービスを提供する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年10月20日