「経済日報」は先ごろ、中国銀行の副頭取であるベルント・マイスター氏に、ドイツの人民元決済業務、イギリスの脱欧に対するフランクフルト金融の地位の影響、くわえて人民元の通貨バスケット(SDR)の状況などについてインタビューした。
記者:中国銀行フランクフルト支店の人民元決済業務はどんな状況か。
マイスター氏:今年1月から8月までで決済額は7740億元に達し、ドイツ市場の27%を占めている。同時に人民元のオンショア取引総額は222億元で、同市場の39%を占める。フランクフルト決済センターは、ドイツ市場における人民元決算業務の主要ルートであり続けている。
現在、フランクフルト支店では人民元決済の参加銀行が全部で46行ある。香港の決済システムであるCHATS(Clearing House Automated Transfer System)と人民元越境支払いシステム(CIPS)が直接的に参加している。1つの口座を持つだけで、フランクフルト決済銀行ではオフショアとオンショアでの人民元取引に参加でき、直接決済できるルートを参加銀行に提供することができる。支払いの効率が高く、費用も節約できる。
また、フランクフルト決済銀行は中国銀行の持つ外為取引市場、銀行間取引市場、債券市場に直接参入する権利を持つ。参加銀行に総合的な人民元サービスを提供できる。
現在、ドイツでの中国銀行人民元業務は非常に順調だ。1800社の企業と7500名の個人顧客が人民元口座を開設している。人民元ローンと貯蓄が主な業務だ。今年8月末に中国銀行フランクフルト支店の貯蓄額は8億元を突破した。