中国の人民元レートが対米ドルで再び値下がりした。今月の取引日6日間のうち元安となったのは5度目で、今月は6年ぶり安値を5度更新している。
10月17日の人民元レート基準値は222ベーシスポイント(bp)安の1米ドル=6.7379元。9月30日と比べ、601bp安となり、約0.9%下がった。
10月10日に、ここ3カ月保っていた「底値」の6.70元を破り、人民元安が加速した。『北京晨報』の記者が記事を掲載した時点で、人民元のオンショアスポットレートは一時6.740元の安値をつけ、オフショアレートは6.75元を破り、安値が6.7501元となった。
業界関係者は一様に、米ドル高が依然として人民元安の大きな要因になっているとの見方を示す。米FRBが先週末に発表した経済統計によると、9月の小売売上高は前月比0.6%増で、3カ月ぶりの大幅な伸びを記録し、米ドルを支えた。