フィリピンのドゥテルテ大統領が、本日より4日間の日程で中国を訪問する。両国の関係は重要な転換点を迎えることになる。
ドゥテルテ大統領の外遊は、ASEANを除けば中国が最初の訪問国となる。海外メディアはこのような象徴的な意味を持つ選択について、ドゥテルテ大統領が主体的に北京に好意を示していると見なし、南中国海問題で悪化した両国関係の修復を図る考えだと受け止めている。
中国側も国事訪問として厚遇すると表明している。ドゥテルテ大統領は訪中前に、領土問題で「取引」を行うことはないと表明。評論家はこれについて、国内での懸念を打ち消すのが狙いだとし、大統領の訪中の焦点は経済だと指摘。フィリピンでは連日、今回の訪中でどれほどの投資契約が結ばれるかが話題となっているという。
ドゥテルテ大統領の訪中は会談の結果にかかわらず、両国にとって1つの成功だと見る向きもあるが、筋の通った話だ。ドゥテルテ氏が大統領に就任し外交政策を修正してから、域外勢力は重要な支えを失い、南中国海は徐々に平静を取り戻している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年10月18日