10月25日の人民元対米ドルレート基準値は3日連続で6年ぶり安値を更新し、1ドル=6.7744元の元安となった。一部のアナリストは、「米ドル対人民元相場が1ドル=6.83元(金融危機の時期に中国が維持していた為替水準)に接近すれば、平静な状態も長くは続かない」と警告する。
報道によれば、中国政府の試練は、人民元相場を安く誘導すれば、資産価値を維持したい企業や資本家の過度な資本流出を誘発してしまうことだ。クレディ・スイス外国為替ストラテジストのAlvise Marino氏は、「米ドル対人民元相場の上昇は、中国からの資本流出を反映しているかもしれない」との見方を示した。
人民元対米ドル相場の小幅な下落の主因は、米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ観測が強まっていることにある。