中国独自開発のC919も今回の航空ショーで新たな収穫を得た。中国商用はこのほど東方航空と協力枠組合意に調印し、東方航空は世界初のC919のオーナーになった。東方航空は2010年にC919の20機分の調達意向書に調印していた。15年に同機が総合組立ラインを下りて完成すると、双方の協力はより密になり、テンポもさらに加速し、徐々に実質的な操作の段階に入っていった。合意に基づき、C919の初飛行から1年以内に、中国商用と東方航空は新たに5機の売買契約についての交渉をスタートし、中国商用は東方航空のC919の運営に全方位的な保障と支援を提供することになっている。
中国商用の関連部門責任者は、「C919は初飛行に先立つ各種の準備作業を急ピッチで秩序をもって進めている。C919第1号機が総合組立ラインを下りて完成して以来、プロジェクトはシステム集積試験、静止試験、機上試験、テスト飛行の準備などいくつかの主軸をめぐって安定的に進められ、中国民用航空局を通じて欧州航空安全機関(EASA)に型番の合格証申請も提出された」と話す。