製造業PMI、51%以上に
10月の製造業購買担当者指数(PMI)は、前月比0.8ポイント上昇し51.2%となった。製造業PMIは3カ月連続で分水嶺となる50%を上回り、51%を上回るのは2014年10月ぶり。
サブ指数別に見ると、新規輸出受注指数、輸入指数が前月比で低下したが、その他の10指数はいずれも上昇した。低下した指数の下げ幅は1ポイント以内。上昇した指数の上げ幅が1ポイントを上回ったのは新規受注指数、原材料価格指数のみで、残りの指数は1ポイント内。
中国物流情報センターの専門家である陳中涛氏は「全体的に見ると、主要サブ指数がいずれも上昇し、PMI指数の上昇が顕著だった。伸び率が高く、広く上昇の傾向が見られた。これは現在の経済が安定的に成長していることを示している」と指摘した。
製造業の拡張が加速すると同時に、構造調整にも一定の進展が見られた。市場の需給関係に積極的な変化が生じ、一部の伝統産業の生産・経営状況がやや改善された。科学原材料・化学製品製造業、黒色金属精錬・圧延加工業、非鉄金属精錬・圧延加工業などの伝統業界の生産指数が前月を上回り、かつ拡張の範囲内で推移した。これは供給側の構造改革に積極的な進展があったことを示している。
同時に、新たな原動力が集約を加速している。ハイテク製造業PMIは前月比1.3ポイント上昇の53.7%、設備製造業は0.4ポイント上昇の52.3%で、今年の最高値をつけた。うち医薬品製造業、自動車製造業、電気機械・器材製造業、コンピュータ通信及びその他の電子設備製造業などのPMIが、52.0%以上となった。