成都工業投資集団有限公司の陶迅・総経理
中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」(成都・欧州路線)の建設が進み、中国内陸部と欧州の各都市を直接結ぶ、国境を跨ぐ鉄道ネットワークが構築されつつある――。成都工業投資集団有限公司の陶迅・総経理は「中欧班列、『成都・欧州プラス』戦略発表会」で2日、「中欧班列(成都・欧州路線)の成都―モスクワ区間は2016年末までに開通する予定だ」と述べた。
「中欧班列」(成都・欧州路線)は現時点で、中央路線と南部路線の2路線が開通済み。うち、成都とポーランドのウッチを結ぶ中央路線は、2013年4月に開通した。新疆の阿拉山口から、カザフスタン、ロシア、ベラルーシなどを経由してポーランドを結ぶ。路線の総延長は9826キロ、所要時間は10日。輸出品は自動車部品、電子製品、家電製品などが中心で、自動車、ワイン、肉類、インスタント消費財などを中心に輸入。終点はすでに、ポーランドのクトノ、ドイツのニュルンベルク、オランダのティルブルフなど欧州の各都市に延伸済み。