米大統領選でトランプ氏の勝利が確定し、世界のリスク回避の動きも徐々に落ち着きを取り戻してきている。欧米の株式市場は大幅に反発したが、中国市場も一段の安定ぶりをみせ、上海総合指数は10日に10カ月ぶりの高値を更新した。
年の瀬も押し詰まるなか、世界を揺るがすリスクは益々増える一方だ。外部要因によって混乱が起きれば、A株も短期的な変動は免れないが、中国経済の持ち直しでA株の上昇基調は続いている。
取材を受けた専門家の多くは、A株は短期的に香港株や海外株の下落、国内のマクロ政策、資金面の要因による影響を受ける可能性があるが、嵐が過ぎればA株は再び回復軌道に乗るとの見方を示した。華泰証券の戴康チーフ・ストラテジストは、中長期的にA株は徐々に周期的な回復をみせると判断している。興業証券の王徳倫ストラテジー・チームも「中長期的にみて中国は資金の避難先になる」との見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月11日