世界の経済環境からみて、2016年第4四半期(10-12月期)の世界経済は緩やかな成長が続く見通しだ。米国と新興国は回復基調にあるが、欧州は減速基調が続き、全体としては軟調に推移している。一方、中国の経済運営は概ね安定するなど、予想を上回っており、コモディティ価格は上下に振幅しながら上昇を続け、国内市場の需給動向は全体的に大きな変化がみられる。また、人民元安は非鉄金属製品の輸出額の押し上げ要因となっている上、メーカーの輸出活動を一段と刺激する要因ともなっており、非鉄金属関連業界にも明らかな回復がみられ、市場の需給関係は大幅に改善している。
中でも注目すべきは、工業情報化部が先ごろ発表した『非鉄金属工業発展計画(2016-2020年)』だ。この中で、◇供給側の構造改革の強化と需要の拡大を主軸に、品質と収益性の向上に力を入れ、新技術開発を成長エンジンとする、◇ハイエンド材料や環境配慮型の経済成長、「両化融合」( 情報化と工業化の融合)、資源保障を柱に、産業モデルの転換と高度化を促進する、◇2020年末まで中国の非鉄金属業界を世界トップレベルに成長させる――などの方針が示された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年11月21日