中国商務部の孫継文報道官はこのほど、中国での外資系企業の投資状況について説明。2016年1-10月の欧州連合(EU)28カ国の対中投資額は実行ベースで534億7000万元(83.6億米ドル相当)、前年同期比での伸び率は41.5%と、中国の当期外資導入額の伸び率4.2%を大きく上回った。
孫継文報道官は「中国での外資系企業の投資環境の良否は、最終的に市場と企業が決めることだ。数値は、多くの欧州企業の対中投資に関する真の姿を反映している」と述べた。
2016年1-10月のEUの対中投資の主な特徴は次の通りだ。◇投資の増加ペースが速い産業は幅広く拡大しており、今年に入ってからは、交通運輸設備、医薬品などの製造業のほか、コンピューターサービス、ソフトウエア、金融、卸・小売などのサービス業に広がっている。◇EU加盟国の過半数の対中投資額は大幅増加しており、EU28カ国の対中投資企業は累計4万2657社、投資額は実行ベースで9137億6000万元と、中国の外資導入額(実行ベース)全体の7.3%を占める。