二、消費主義は成功の証。米国の経済学者、ソースティン・ヴェブレン氏は「誇示的消費」の概念を流行させた。消費が単なる必要に応じたものでなくなると、ある種の態度を示す手段に変わり、可処分所得があれば自身の望む生活を享受できる。単純な快楽、例えばナイキのシューズやスマートフォン、流行のファッションが個性の表現に変わる。こうした傾向が若年消費者のなかで特に目立つのはなぜか?彼らは、「市場サイン」の発信者で受信者だからだ。世界最大の独身バーは上海の歩行者天国だろう。そこに行くなら最高の衣服を着たほうが良いかもしれない。
三、「自分主義」の勝利。自分主義とは、身勝手ではなく、自主的な行動をとること。一人っ子政策によって多くの中国人には兄弟姉妹がいないため、彼らは一生にわたり叔父や叔母、そして従兄弟も持たない。自分に対してモノを買うことに何の問題もなく、逆に誰かのためにモノを買う人はいないだろう。このことは、中国でバレンタインデーに対抗して設定された「独身者の日」(11月11日)に消費が大きく盛り上がることからも分かる。今年は電子商取引大手のアリババの年に一度の「独身者の日」のオンライン取引額は約178億米ドルに上った。