中国の土地市場は最近、明らかに冷え込みを見せているものの、以前からの不動産価格の急速な上昇の影響を受け、多くの地域で土地売却による収入が過去最高を記録している。中国新聞社が報じた。
中原不動産研究センターが21日に発表した統計によると、今月20日の時点で、今年の中国全国における、土地の売却による収入が最多だった50都市の土地譲渡の合計収入は前年同期比35%増の2兆4500億元(約41兆6500億円)に達した。
しかし、取引された土地の面積は増加しておらず、上記50都市では今年、その面積が11億2200万平方メートルとなり、昨年同期の11億9200億平方メートルよりやや減少した。
統計によると、今年、土地譲渡の収入が最も多かったのは蘇州、南京、上海。その額は、蘇州が1700億元(約2兆8900億円)以上、南京が1600億元(約2兆7200億円)以上、上海が1500億元(2兆5500億円)以上だった。その他、杭州、天津、合肥、武漢の土地譲渡の収入が1千億元(約1兆7000億円)に達した。
その他、蘇州、南京、杭州、天津、合肥など11都市の今年の土地譲渡の収入は、前年同期比100%以上の増加となった。