上海市商務委員会がまとめた最新の統計によると、2016年末現在、世界の多国籍小売企業340社のうち、約180社が上海に進出しており、その数はロンドンとドバイに次ぐ世界3位だ。上海は今やグローバルビジネスの開放レベルが極めて高い都市の一つになっている。新華社が伝えた。
現在、上海では各種のスーパーマーケットやチェーン小売商店が大通りから裏通りまでびっしりと並び、店舗数は7200店に迫るという。上海市の常住人口は2400万人で、平均3400人あたりに1店舗がある計算になり、小売チェーン産業の発達レベルは全国トップだ。上海には市レベルのビジネスセンターが15ヶ所、地区レベルのビジネスセンターが30ヶ所あまり、特色あるビジネス街エリアが67ヶ所あるほか、市内の標準化された食品市場は960ヶ所に達し、コミュニティの小規模食品売り場は1千ヶ所を超える。
世界の多国籍小売企業が争って上海に進出する背景には、成長を続ける巨大な上海消費市場の存在がある。データをみると、上海のビジネスがもつ開放レベルの高さという魅力は全国に影響を及ぼすだけでなく、海外のビジネス客に対する吸引力も強まっており、海外に流れた消費の一部の国内回帰を効果的に誘導してもいる。上海は目下、香港やシンガポールなどの昔からある「ショッピング天国」を追い抜きつつあり、人々の注目を集める「国際消費都市」へと成長を遂げているところだ。(編集KS)
「人民網日本語版」2017年1月9日