短い元旦(新暦)休暇であったものの、海外旅行に出かける人の数は依然として衰えていない。このほど発表された「2017元旦海外旅行レポート」によると元旦休暇に海外に出かけた人の数は昨年の2.4倍に達している。しかも行き先は遠方の人気が高く、近場の香港地域・マカオ・台湾省やシンガポール、マレーシア、タイなどの従来の観光地だけではなくなっている。ある業界関係者は「中国の海外旅行マーケットは理性的な成長段階に入っており、かつての“爆買い大忙しツアー”から“のんびりツアー”に変化しており、この先5~10年は安定成長に変化はない」と指摘。まもなく始まる春節休暇も多くの人が海外に出かけると予想する。
「中国の海外旅行マーケットは良好な成長トレンドを示している」国家観光局の李金早局長は、2016年の中国の海外旅行者数は1億2200万人と前年同期比4.3%増、支出額は1098億ドルと見積もっている。
こうした中、観光スタイルに大きな変化が見られる。東南アジアが一番人気であることに変わりはなく、旅行者全体の3割を占める。日本や韓国の人気も落ちていない。しかしここにきてヨーロッパやアメリカなどへの長距離旅行にも人気が集まっている。また南アジアや西アジア、アフリカに出かける人もいる。
消費スタイルにも変化が見られる。爆買い一辺倒から、より多様化したショッピンスタイルへの変化である。ネット旅行会社によると「古い考えの親世代と違って、今の若者は現地での体験ツアーなどを楽しみにしており、旅行の重点が観光からレジャーに移っている。従ってショッピング支出は減少しても、宿泊代やレジャー消費は増加する傾向にある」という。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月18日