国際事務労働組合連合(UNI)のフィリップ・ジェニングス書記長は、先ごろの2017世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)期間中に独占インタビューに応じ、「中国は世界第二の経済大国として、世界経済の成長に大きく貢献した」と指摘した。そして中国の習近平国家主席はフォーラムで「中国は世界経済ガバナンスに積極的に参画し、各国とともに世界経済が直面する問題の解決に取り組みたい」との重要なシグナルを発したと述べた。
ジェニングス氏は、「近年、中国経済の発展の成果が国際社会で広く称賛されている」と語る。同氏は1990年代にUNIの代表として初めて中国を訪れた。「中国到着後の最初の任務は、中国の状況を理解することだった。労働者の衣食住が足りているかに最も注目した」とし、現在の中国の変貌ぶりに「中国は世界経済の重要な成長エンジンになった」と感慨深げに語った。
「中国の改革が深化するなか、中国経済にはまだ大きな成長余地があり、それは今後も広がっていく見通しだ。それは中国にプラスとなるだけでなく、世界の経済成長にも極めて重要だ」としている。
ジェニングス氏は、習近平主席が2017世界経済フォーラム年次総会に出席したことについて、「中国が世界経済ガバナンスに積極的に参画しようとしていることを証明するもの」だと語る。また、「中国の成功は、中国が世界経済ガバナンスでより大きな役割を発揮し、世界の経済構造をより良い方向に発展させることを我々に期待させる」と指摘。「我々は世界経済の回復が遅れていることをグローバル化のせいにしてはならない。世界経済が長期低迷しているのは世界経済ガバナンスの整備が停滞し、世界経済の新たな変化に適応できなくなっているためだ。我々は新たな経済ガバナンスのモデルを造り上げ、世界の経済秩序の新たな枠組みを再構築する必要がある」と強調した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年1月25日