昨年、世界の情勢は目まぐるしく変化し、英国のユーロ離脱や韓国の崔順実ゲート事件、米国大統領選でトランプ氏の選出など「ブラックスワン」(黒い白鳥、想定外の出来事の意)が頻発、世界の政治、経済は不確実性が増した。中国の経済も2011年以降の成長速度が鈍化し、産業転換、調整が続いている。では、中国国内外の経済の行方をどのように見極めれば良いのだろう?国際商報が報じた。
今月18日、中国国務院発展研究センターの李偉センター長は、北京で行われた「国研シンクタンクフォーラム・新年フォーラム2017」で、「近年、中国の世界経済の成長に対する寄与度は3分の1程度を保っている。発展は自発性が強く、外部からのリスクに対応する条件はこれまでで一番整っている。経済運営における内外部の環境の新たな変化に対応するためのカギは、『自分達のやるべきことをきっちりする』こと。つまり、中国国内の各改革業務を確実に実施することで、それには、供給側の構造改革の深化や不動産在庫・レバレッジの削減、コストの引き下げ、脆弱産業分野の支援などが含まれる」と指摘した。
李センターによると、「現在、中国の経済は全体的に安定しており、成長速度が急速に落ちるリスクは非常に低い。そして、ゆっくりと確実に成長を続け、そのクオリティも安定して向上している。今年、中国の経済は予測通りの安定した発展を遂げ、L字型成長における、下降段階を過ぎて、安定して横ばいに進むと見られている。そして、持続可能な中高速成長のための条件を積み、安定し、健全で、持続可能な発展の1日も早い実現を目指す」という。