中国証券監督管理委員会(証監会、CSRC)は26日に行われた記者会見で、中国は海外の投資家や海外のサービス提供機関が中国で事業を展開することを歓迎するとのシグナルを発した。具体的には、海外の機関が合弁方式で中国の証券先物取引市場に参入するための一連の措置を準備中であり、これには海外投資家が保有する中国の証券先物取引経営機関の株式の比率の上限を段階的に引き上げることが含まれるという。
A株市場がスタートしてから20年あまり、証監会は外資を導入し、投資ルートを拡大するにはどうしたらよいかを絶えず模索してきた。現在、合弁の証券会社では海外投資家の保有する株式は最高で49%までとされ、基金管理会社と先物取引会社でも49%までとされている。
市場に出回る「国際ボードの開設がA株の評価に影響するのでは」との懸念に対し、証監会の方星海副会長は、「証監会は現在、国際ボードを検討中だが、一定の技術的障壁がある。たとえば会計規則の問題があり、海外企業が採用する会計規則は統一されておらず、情報公開の原則も中国市場とまったく同じではないということがある。国際ボードを開設するにはこうした点をさらに調整する必要がある」と話す。