李克強総理は5日の政府活動報告で、「中国は今後、大陸部と香港・マカオとの高度な協力を推進し、粤港澳(広東・香港・マカオ)大湾区都市群発展計画を研究・制定し、香港・マカオの独特な優位性を発揮し、国家経済発展と対外開放における地位と機能を高めていく」と論じた。「粤港澳大湾区」の建設が重要な日程に組み込まれた。
粤港澳大湾区は、珠江デルタ地域の9都市と香港・マカオの2特区をカバーし、香港とつながる「深莞恵都市圈」(深セン、東莞、恵州)、広州を核心とする「広佛肇都市圈」(広州、佛山、肇慶)、マカオと連結する「珠中江都市圈」(珠海、中山、江門)に分けることができる。
全国人大代表で広東省発展改革委員会主任の何寧カ氏は、「粤港澳大湾区は、中国の改革開放の前線であり、経済成長の重要なエンジンだ。国家は、粤港澳大湾区の発展を大きく重視・支援する」と語った。
粤港澳大湾区の建設の推進を加速するため、何氏は、▽国家が粤港澳大湾区により大きな改革の権限と政策による支持を与える、▽さらにハイスタンダードな国際投資・貿易ルールへの広東自由貿易区の積極的な接続を支持し、参入制限をいっそう緩和し、審査・認可のプロセスを簡素化し、大陸部と香港・マカオ企業との相互投資の拡大を推進する、▽資本項目の自由両替や人民元のクロスボーダー使用、外貨管理改革などの面での広東自由貿易区の先行・試行を支持し、条件が整った時には大湾区で推進する――ことを提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月9日