第12期全国人民代表大会第5回会議プレスセンターは3月8日午前10時、北京のメディアセンター多機能ホールで記者会見を開き、中国外交部の王毅部長が「中国の外交政策と対外関係」について内外の記者の質問に答えた。
国営フィリピン通信記者:ドゥテルテ大統領の就任後、中比関係が大幅に改善されたが、中国はいかにしてフィリピンとの関係をさらに発展させるか。今年はフィリピンがASEAN議長国で、かつASEAN創設50周年だ。今年の中国・ASEAN関係の発展に、どのような期待を寄せているか。
王毅外交部長:ドゥテルテ大統領は就任後、南中国海問題を適切に処理し、中比関係を積極的に改善した。これはフィリピン国民の利益に合致し、地域各国の願いにも合致する。
中比協力の潜在力が現在、急速に引き出されている。昨年10月から半年もたたないうちに、中国からフィリピンを訪れるツアー客が1000組弱増えた。中国はフィリピンから、熱帯の果物を20万トン以上輸入している。鉄道、橋、ダムなどのインフラプロジェクトの交渉も急ピッチで進められており、一部のプロジェクトは年内着工する見通しだ。中国商務部の新任部長はフィリピンを訪問中だ。全人代の会期中ではあるが、これは中比友好協力を強化する、中国の積極的な願いを示している。また両国は南中国海の二国間交渉枠組みを構築することで合意しており、両国の海上警察部門も協力枠組みを構築した。中比関係は両国民の利益に合致する正確な道に回帰した。