全人代代表、マカオ特区政府経済財政司長の梁維特氏は5日午後、中国網の独占インタビューに応じた際に、横琴自由貿易区はマカオの青年創業者に発展の場を与えたと述べた。梁氏は横琴の体制・法規などの「ソフト」な環境整備に注目しているという。
梁氏は「若者は地域協力に参与すると、国家の発展が自分たちと関連していると実感する。そうなれば国家の発展に自ら参与している感覚になり、充足感を得ることができる」と指摘する。
梁氏は2015年にマカオの青年代表と経営者を連れ、横琴マカオ青年創業バレーを視察した。同プロジェクトは横琴口岸の対面にあり、敷地面積は12万8000平方メートル。主にマカオで学習・勤務・生活する18−45歳の青年を対象とする、横琴がマカオ及びマカオの青年の発展を支援する重要な場だ。
梁氏は記者に対して「最も関心を寄せているのは、横琴の関連法制度が、マカオの若者に理想的な発展の場を与えられるかだ。これは重要な点だ」と述べた。
梁氏は「マカオの適度に多元的な発展は、『2本足』で歩む必要がある。自らの競争力を強化すると同時に、地域協力に参与する」と強調した。
梁氏は広東省とマカオの協力について「横琴は双方の協力に対して重要な力を発揮している。双方には深い交流の基礎があり、市民の心も通い合っている。これは商業・貿易協力を力強く促す」と表明した。
「マカオ特区政府は、横琴での発展を目指すマカオ人に、出来る限り透明な政策情報を発信する。彼らが問題や困難に直面した際に、出来る限り解決に協力する」
また横琴での投資に適用されるのは現地の法律・法規であるため、マカオ企業は異なる体制に慣れる必要があるとも言及した。
梁氏によると、マカオは横琴で17件のプロジェクトの用地を取得しており、うち多くがすでに着工済みだ。広東省とマカオが協力する中国医薬科技産業パークの基礎準備作業はすでに完了しており、今後はメインビルの建設と同時に企業と投資を誘致する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年3月7日