ドイツの保険会社、アリアンツが先ごろ発表した「世界保険市場調査研究リポート」によると、2016年の世界保険料収入は過去最高の3兆6500億ユーロに上った。前年を小幅に上回り、為替による影響を除いた増加率は4.4%。2015年と2014年に比べ、全体的な保険料の増加率はわずかに低下したが、長期平均保険料は世界経済成長率との連動を保った。
注目すべきは、保険料の増加分1500億ユーロ前後のうち約700億ユーロが中国市場からもたらされたことだ。つまり、中国は世界の保険料増加の半分近くに貢献した。中国がいなければ、世界保険業界の成長率は2.7%にとどまる。
2016年は「中国効果」が生命保険のパフォーマンスで目立った。もし、中国の保険料収入がなければ、その世界保険料収入の増加率は4.7%から2.3%に下がる。実際に、2016年の中国生命保険市場は成長率が2008年以降で最高となる30%超を記録した。中国の保険密度(国民1人当たり保険料)は約170ユーロで先進国には大きく劣るが、中国の保険浸透率(対GDP比保険料)はオーストラリアを超え、生命保険商品が高く評価されているドイツを間もなく上回る見通しだ。ドイツの保険浸透率は2.7%と、西側諸国の平均4.7%を下回る。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月20日