2016年に中国の「たいまつ計劃」がオーストラリアのニューサウスウエールズ大学に導入された。一方のオーストラリアは上海に海外「メーカー」拠点を設立。中国とオーストラリアの科学技術イノベーションをめぐる協力が活発化している。
「中国は一貫して科学技術のイノベーションを重視しており、オーストラリア政府も最近、この点を強調している。オーストラリアと中国が科学技術イノベーションの分野で協力すれば、両国にウインウインをもたらすだろう」。シドニー工科大学豪州中国関係研究院(ACRI)のジェームズ・ローレンソン副院長は、新華社の記者に対しこのように話した。
ニューサウスウエールズ大学国際部のローリー・パーシー執行総監は、オーストラリアと中国が科学技術イノベーションで相互に強みを補えるとの見方を示している。
「中国は巨大な市場や十分な資本、豊富な科学技術イノベーション人材を有する。中国経済と強く関連する多くの重要分野で、オーストラリアは世界レベルの科学技術イノベーション成果と経験を提供することができる。これを踏まえると、科学技術イノベーションにおいて両国がウインウインを実現する可能性が非常に大きいことは誰の目にも明らかだ」。パーシー氏は、取材にこのように答えた。