革新をもって供給の不足を補う
不足を補うことも供給側構造性改革の重要な内容である。生産サイドから言って、供給側生産能力にどのような不足が存在するのか。
「製品の種類から言うと、中国の供給側生産能力は工業製品に比較的強く、消費財特に高度な消費財は比較的弱い」と清華大学蘇世民書院院長の李稲葵氏は話す。
ブランド力と市場マーケティングの不足が、やはり国内製品の品質に影響を与える大きな要素になっている。中国の生産能力と技術は比較的強いと言えるが、機械、橋の建設、高速鉄道は比較的強いが、便座などの製品に至っては外国製品に及ばない。この一つの原因としてブランド力と市場マーケティング力の不足が挙げられる。
この欠点をどうするか、龍永図氏は、「供給側構造性改革の中で革新の重要性は誰でも認めるところである。革新は供給側構造性改革全体の中の重要な手段であり、革新ができさえすれば、改革は成功したと同じだと考える」とした。
これについて、李稲葵氏は、「我々は市場の面の革新には事欠かない。例えば近年のネット経済や企業の革新など非常に多い。現在の主要な不足は制度の革新である。全体メカニズムの革新の不足が手足を縛っている。制度の革新が現状の突破口を作り、そうして初めて技術とビジネスモデルの革新を牽引することができる」と述べ、制度の革新は経済体全体の革新能力向上の鍵であるとの見方を示した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年3月27日