「超高級車に乗り、どんな豪邸に住んでいても、おいしいレタスは口にすることはできない。私たちの口に入るものには、絶えず農薬や化学肥料の影響がある」採れたてのレタスと量りを手にしているのは馬鉄民さん。そのレタスの形状・間隔から重量・成熟度まで極めて正確なデータが揃っている。7割の成熟度、重さ400グラム、丸い形、中の隙間、うまくきりさえすれば、ごみはほとんどでない。 こうした基準を満たす小さなキャベツを作るために彼は14年間の歳月を費やした。今やその生産・栽培技術はアジア第一。研究開発レベル、生産規模、年間輸出量は全国一である。
彼が顧客はケンタッキーやピザハットなどの大手ファーストチェーン。同2社が中国で調達するキャベツの6割を請け負っている。またヤム・ブランズなど世界500企業の中の20社余りと提携。さらに海外の20以上の国・地域で展開。韓国での輸入シェア50%、シンガポールでは同90%を誇り、中国レタスの国際ブランドとなっている。誇張でなく、ケンタッキーのすべてのハンバーガーの中には馬さんの作った野菜が入っていることになる。 その彼は今、杭州の湖畔大学の入学式に、アリババの馬雲らと一緒に臨んでいる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月1日