中国で電子書籍がブーム、市場規模は120億元に

中国で電子書籍がブーム、市場規模は120億元に。

タグ: 電子書籍

発信時間: 2017-04-17 15:14:14 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

デジタル化のブームは、全国民の読書につながる新たな扉を開こうとしている。中国電子書籍大会2017が14、15日の両日、杭州市で開かれた。大会で発表されたデータによると、中国の電子書籍利用者数は2016年、前年比12.3%増で3億人を突破した。中国の電子書籍の市場規模は120億元にのぼる。

大会はまた「2016年度中国電子書籍白書」を発表した。同白書によると、電子書籍は数が急増しているほか、コンテンツの質も向上しており、収入構造が多元化している。収入全体に占める著作権の割合は2015年の3.4%から6.5%に、広告収入は3.1%から4.8%に上昇。うち全著作権の開発が、電子書籍産業チェーンの重要な一環となった。2016年には人気テレビドラマの6割弱が、電子書籍を原作とした。

国家新聞出版広電総局デジタル出版司長、中国音像・デジタル出版協会副理事長の張毅君氏によると、国家政策の支援、読書環境の形成、優秀な力作の発表、ユーザー数の拡大が、業界の持続的な成長をけん引している。「数多くの有利な要素による影響で、電子書籍は今後も20%前後の成長率を維持するだろう」

データによると、中国の電子書籍利用者数は2016年に3億人を突破した。うち80年代・90年代生まれが中心となり、全体の64.1%を占めた。利用者の60.3%が、自分が好むコンテンツに課金したいと回答。うち7割の読書時間が毎回30分以上となっている。

携帯電話は人々の読書・学習の主な手段となっている。中国移動通信集団公司の沙躍家副総裁によると、中国の携帯電話によるネットユーザー数は昨年末時点で6億9500万人に達し、うち携帯電話を使いネットニュースを読むユーザー数は6億1400万人に、オンライン文学は3億3300万人に達した。

また電子書籍、音声付き電子書籍、AR、VRなどの新技術の発展により、新たな商機が生まれている。張氏は「中国の音声付き電子書籍市場は2016年に、50%弱の高度成長を実現した。これは音声認識、シーン合成などの技術の進歩があってのことだ。AR技術を搭載する書籍は活き活きとして分かりやすく、積極的な参加型になるため、児童向け書籍の新たな見どころになっている」と指摘した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年4月17日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
中国網アプリをダンロード

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。