中国石油天然気集団公司(CNPC)のパイプライン部門、中国石油天然気管道局は16日、内戦からの復興が続くアンゴラで、中国企業が現地政府や企業から高い評価を受けていると明らかにした。
同社は「朋友圏」(友達の輪)を通じた協力を強化しており、「中国製造」(メイド・イン・チャイナ)を武器に海外事業を展開してきた。復興の続くアンゴラではインフラ整備などの建設市場が急速に拡大しており、建設業者が世界中から押し寄せている。
中国石油天然気管道局は3年前にアンゴラの石油市場に進出。実績とブランド力を武器に、ルアンダ国際空港の貯油タンク建設プロジェクトやルアンダ港の貯油タンク増設プロジェクトを相次いで受注するなど、アンゴラの建設業界で急速に台頭しつつある新興勢力となっている。
同社のアンゴラ支社によると、ルアンダ港での貯油タンクの増設で、より多くの中国製品をアンゴラに導入するため、「中国製造」を広めてきたという。同社はプロジェクトの発注者である世界的なエネルギー企業、プーマ・エナジー(Puma Energy)と交渉を重ね、中国製品のコストの低さや供給サイクルの短さといった様々な優位性をアピールするとともに、国際的に認められた第三者機関による製造現場の検査や出荷検査を経ているとして、品質の高さを謳ってきた。