中国工業情報化部(工信部)と深圳市政府が共同開催する第5回中国電子情報博覧会が先般、深圳コンベンションセンターで開幕した。テーマは「スマート時代を切り開く」。
会場の記者によると、2016年に中国の電子情報産業は「第13次5カ年計画(十三五、2016-2020年)」の綱要となる《中国製造2025》や「インターネット+」行動計画を全面的に推進し、産業の安定成長を維持。一定規模以上の電子情報製造業の付加価値は前年比10%増、電子情報産業の売上高は前年比10.8%増の17兆元となり、携帯電話、PC、インターネット通信設備など主要電子情報製品の生産量は引き続き世界トップだった。企業は実力を大幅に増強し、国際先進レベルのリーディングカンパニーと業界のイノベーション成長をリードする中小・零細企業が多数出現した。
工信部の劉利華副部長は同日開かれた人工知能産業発展ハイレベルフォーラムで、マサチューセッツ工科大学(MIT)テクノロジー・レビューが2017年度世界10大技術ブレークスルーを最近発表し、ディープラーニングや顔認証決済、自動運転などを含む人工知能分野の注目技術がいずれも選ばれたと紹介した。こうした技術の研究者には、科大訊飛、阿里巴巴、百度などの多くの中国企業が含まれており、中国が人工知能の技術研究で世界の先端を走っていることが示されたと説明。「現在、中国の人工知能分野の科学研究従事者と企業家はすでに世界的なトレンドの先頭に立ち、中国の科学技術企業が人工知能の分野で良好な業績を上げ、コア・アルゴリズムなどのキー技術でイノベーションを起こした」と述べている。