中国国家新聞出版広電総局はこのほど、「十三五」(第13次5カ年計画、2016年~2020年)期末までに、デジタル印刷市場の年平均成長率(CAGR)は30%を上回るとの見通しを示した。『印刷業の「十三五」期における発展計画』の中で明らかにしたもので、環境に配慮したグリーン印刷についても、総生産額の割合は全体の25%を上回る見通しだとしている。
「十二五」(第12次五カ年計画、2011-15年)期間に、中国の印刷市場の総生産額は8677.1億元から11246.2億元に成長し、年平均成長率は7.9%、市場規模は世界第2位に成長した。だが一方で、その産業集約度は依然低く、国際競争力を欠く企業しかないのが実態だ。
『計画』では、「十三五」期末までに、一定規模以上の重点印刷企業の生産額を印刷市場全体の60%以上に引き上げ、国際競争力を備える大規模印刷企業グループを育成するとの方針を示している。