「一帯一路」イニシアチブはすでに、大規模な相互接続プロジェクトで目覚ましい成果を挙げてきた。中国が推し進める陸・海・空とネットワークの大規模なインフラ相互接続プロジェクトがすでに実行に移されている。
中国・ラオス鉄道、中国・タイ鉄道、インドネシアのジャカルタ・バンドン高速鉄道、トルコ高速鉄道、ハンガリー・セルビア鉄道、パキスタン・カラコルム高速道路拡張工事第2期、カラチ高速道路、パキスタン・グワダル港、スリランカ・コロンボ港、マレーシア・マラッカ港、中国とカザフスタンやロシア、ミャンマー間の石油ガス・パイプラインなどのプロジェクトが順調に進められた。
中国企業は、アジア、アフリカ、ラテンアメリカなどの国々で、新たな空港施設、光ケーブル幹線網、水力発電所などのプロジェクトについて投資、建設を進めた。2015年は、中欧班列(中国・欧州間の定期貨物列車)815本を運行、2016年7月は2000本を運行した。現時点で、中国国内で中欧班列が安定運行している都市は16都市、欧州は8カ国12以上の都市に乗り入れている。これとともに、中亜班列(中国・アジア間の定期貨物列車)、中欧班輪(中国・アジア間の定期貨物船)の開通・拡張により沿線の経済貿易活動が活発になっている。「一帯一路」のインフラ相互接続の拡大は、沿線諸国のインフラ、政策、経済貿易関係をつなげるだけでなく、各国の文化、民心、感情、運命をも緊密につなげ、各国の経済発展と人々の交流を促すことになった。
「一帯一路」の貿易協力は顕著な成果を上げた。2014-16年の間の中国と世界各国の間の貿易総額は11.9兆米ドル、うち輸出は6.7兆米ドル、輸入は5.2兆米ドル。「一帯一路」沿線国への輸出総額は1.8兆米ドルと輸出全体の27.4%を占める。沿線国からの輸入総額は1.2兆米ドルと、輸入全体の23.7%を占めた。中国から「一帯一路」沿線国への輸出が輸出全体に占める割合は年々上昇しており、貿易黒字も拡大している。