資源に目を向けると、「一帯一路」沿線国の耕地資源は、総量は豊富だが、一人当たりでは不足しており、人口の需要に土地が追いついていない上、穀物の産出率が低いという二重の矛盾を抱え、国家の食糧安全が脅かされている。一人当たりの利用可能な淡水資源も深刻に不足し、水生産率が低く、農業用水が水資源を使いすぎている。「一帯一路」沿線国は、世界の化石エネルギーの生産・消費・貿易の中心となりつつある。「一帯一路」沿線国のエネルギー利用效率は低く、その消費は長期にわたって石炭消費を中心とした構造を保ち、さらに増加の傾向を示しており、省エネ・排出削減の圧力は大きい。
このほか「一帯一路」沿線国は生態環境保護の状況が厳しく、社会発展の水準も総じて低い。だがビジネス環境は世界の平均水準よりも高い。製造業は際立った比較優位を備え、発展の勢いは旺盛で、都市化はより急速な発展段階にあり、国家構造のモデル転換も加速している。
胡必亮教授は、「一帯一路」沿線国は、経済発展は不均衡だが、エネルギーでの優位が際立ち、製造業の発展の勢いも旺盛で、都市化発展もさらに急速な推進段階にあり、広大な協力の見通しがあると指摘している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2017年5月14日