ロボットが詩を創る時代にも、詩的な心があふれる

ロボットが詩を創る時代にも、詩的な心があふれる。

タグ: ロボット 小氷 AI 

発信時間: 2017-06-10 14:32:19 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

「孤独な都市、常闇に埋もれる」「彼らは最も美しい皇后を覚えている」「西に沈む太陽の下をさすらう」「まずは夢を見よう」これが詩人ではなく、マイクロソフトの人工知能「小氷」が作ったものだとは、信じることができるだろうか。小氷の詩集『日差しが失われたガラス窓』が数日前、正式に出版された。出版社の湛廬文化は、人類史上初のAI詩集とうたっている。

小氷の詩、柯傑九段の惜敗がこのほど注目を集め、AIと人類の関係が再びホットな話題になった。ロボットは優秀だが、何でもできるわけではないと考える人が多い。例えば文化の創作は、ロボットができることではない。しかしロボット詩人の誕生は、ロボットは何でもでき、人類の代わりを果たすことができると教えているようだ。

多くの人はロボット詩人に恐怖を覚えている。「暮らしは目の前の成り行きだけではなく、詩と遠い未来がある」という言葉で知られる高暁松氏は年初「すべての巨匠のため心を痛めている、道はもう終わった。歴代の巨匠が編み出したすべての技が破られた。将来的には18歳の若者が携帯電話を使えば九段に勝てるようになり、栄誉への信仰が消え去ることになる。ロボットがすべての音楽と詩を創るようになれば、私たちの道も終わりだ」と感嘆を漏らした。このような悲しみを抱いているのは、高氏だけではない。世界はある日、本当に詩的な心を失ってしまうのだろうかと考える必要がある。

人類最大の恐怖は未知だと唱えた人がいる。しかし後になると、この恐怖は馬鹿げているように思える。未知が既知になればそれほど恐ろしくはなく、時には素晴らしいことさえある。馬車の代わりになる列車が登場した時にも、さまざまな「未知の恐怖」が生まれた。しかし新しい物事が古い物事の代わりになることは不可避であり、人々が新しい物事を受け入れるのも不可避であることは、事実によって証明されている。技術の進歩は全体的に見て、世界に詩的な心をもたらす。

現在のAI発展の流れを見ると、人類の多くの仕事がAIに奪われる可能性がある。しかしAIは人間が創ったものであり、最終的に人類に貢献することは間違いない。「一部の人だけが仕事をし、圧倒的多数の人が失業状態になれば、このような社会が安定するはずがない」と懸念する人がいる。これがまだ遠く先の日であることはさておき、本当にその日が訪れたとしても人類には他にやることがあり、心の支えを見つけられるだろう。

AIの発展により、「詩までロボットに創られるのでは、世界は無味乾燥ではなかろうか」という声があがっている。このように感嘆する必要はない。本当にその日が訪れれば、それは人類の全面的な解放と発展を意味する。そうなれば世界には素晴らしい出来事が増えるだろう。ロボットが詩を創る時代にも、詩的な心があふれる。この日を論じるのは時期尚早ではある。これがAI発展の最高の時代であることは間違いないが、スマートロボットを実現する時代はまだ遠い先のことだ。私たちは自信を持ち、スマートロボットの発展に尽力するべきだ。

 

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2017年6月10日

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